現代生活に無くてはならないスマホ。実は使い過ぎが原因でドライアイになる方が増えているんです。
非常に便利なアイテムであるスマホですが、目が「疲れる」、「乾く」、「ゴロゴロ痛い」などの症状が出るドライアイについての私の体験談をお話しします。

私が目の異常に気がついたキッカケは…

「目が充血してるよ」と言われて

ドライアイ
子供の頃から近視であった私は、中学校に入ると同時に常にメガネをかけるようになりました。その後、高校生となり、異性を意識しルックスにもこだわり始めたせいもあって、外出時はコンタクトレンズに変えたのでした。それから約20年、自宅で過ごすとき以外はコンタクトレンズを入れた生活をしていました。そんなある日、職場の同僚が私の目を見て「あれ、目が充血してるよ。もしかして昨日飲み会で飲み過ぎたんじゃない?」なんてからかわれたのです。しかし昨夜は飲み会はおろか、お酒なんて一滴も飲んでいなかったのでした…

そう言えばこのところ目が疲れたりゴロゴロすることが多いかも

鏡で自分の目を見ると、確かに同僚の言う通り目が充血していたのです。そして、「そう言えばこのところ目が疲れたり、ゴロゴロすることが多かったな…」と思ったのでした。また、スマートフォンやパソコンの画面を長時間見ていたり、エアコンや扇風機などの人工的な風が直接顔に当たるような場所にいると、目が乾いた感じがして今すぐにでもコンタクトレンズをはずして目を洗いたくなる、なんてこともよくあったのでした。

「ドライアイ」ってどんな病気?

眼科で言われた病名は…

同僚に目の充血を指摘されて以降、私は頻繁に鏡で自分の目を見るようになりました。しかし相変わらず、ほぼ毎日のように私の目は充血していたのです。また、目の疲れやゴロゴロ感、目の乾いた感じといった症状も治まらず、とうとう自宅近くの眼科を受診することにしたのでした。
眼科へ行き診察室に入ると、医師にこれまでの経緯を詳しく話しました。その後検査を受け、しばらくするとまた診察室に呼ばれ医師から説明を受けたのでした。そして医師から告げられた病名は、「ドライアイ」という聞き慣れない病名だったのです…








ドライアイとは?

では、このドライアイとは一体どんな病気なのでしょうか?私は自分が罹った病気ということもあってか、インターネットや書籍類を見て色々調べてみることにしました…
現在、日本にこのドライアイ患者はおよそ2000万人もいるといわれているそうです。

特に室内でパソコンなどを使って仕事する方の、実に3分の1がこのドライアイにかかっているらしいのです。

そしてこのドライアイですが、実は「涙」と大きく関わっているとのことなのです。私たちが悲しい時や感動した時などに流すこの「涙」ですが、それだけではなく、常に私たちの目の表面を覆うバリアのような役割もしているそうなのです。ある時は目の細胞を乾燥から守り、またある時には目の細胞に栄養素や酸素を送ったり、時に外部から侵入しようとする細菌から目を守ったり、あるいは、目の表面を滑らかにする潤滑油のような役割をこの「涙」は担っているそうなのです。そしてこの「涙」の乾きから来る異常により目の表面の健康が損なわれる疾患こそ、実は「ドライアイ」と呼ばれる病気なのだそうです。このドライアイですが、大きく分けて2つに分類されます。

量的異常
涙そのものの量が減ってしまうもの。
質的異常
涙の成分が変化してしまうもの。BUT短縮型ドライアイ等が有名

「量的異常」は涙そのものの分泌量が減少することによるものですが、もう一つの「質的異常」に関しては、涙に含まれるある種のタンパク質が少なくなってしまったり、あるいは、目の角膜(黒目の部分)や結膜(白目の部分)といった目の表面部分に問題があることによって涙が分泌されていても目の表面にとどまっていられなくなる状態だそうです。また、この二つ目の「質的異常」の中のひとつに「BUT短縮型ドライアイ」と言われる目の病気もあるそうでして、仕事でパソコンなどを使う方に増加している疾患だそうです。

ドライアイによる目の症状

私にあらわれた「目の充血」や「ゴロゴロ感」、「目の乾き」といったドライアイの症状ですが、他にはどんな症状が現れるのでしょうか。「目の違和感」「目がショボショボする」「目がヒリヒリする」「目が重い」「まぶしい」「白っぽいヤニのような物が出る」「かすんで見える」などなど、さまざまな不快症状が目に現れるようです。そして人によっては慢性の「頭痛」や「肩こり」、「気分が悪い」などの全身症状が現れたり、また時として「うつ状態」になるなどの精神症状にまで影響を及ぼすことがあるのだそうです。

ドライアイと視力の関係

近年、このドライアイの状態が長く続くことにより視力が低下することも分かってきたようです。しかし、このドライアイを適切に治療し、あるいは、きちんとケアすれば視力は回復することもあるようなのです。
ドライアイの症状があるのに、「視力が落ちたのは年のせい?」なんて思ってらっしゃる方は、是非、一度、眼科を受診してみてはいかがでしょうか。

ドライアイになる原因は?

このように目の充血や不快感、さらには全身症状や精神症状にまで及んでしまうドライアイですが、いったい何が原因で発症するのでしょうか? 原因はいろいろあるようですが、ここにいくつかを羅列してみたいと思います。

年齢
年齢を重ねていくごとに、涙腺より分泌される涙の量が低下してドライアイになるそうです。また、量的な問題だけでなく、涙の成分に変化が出てくることによってもドライアイを発症するのだそうです。
性別
男性よりも女性の方がドライアイになる確率が高いそうです。
コンタクトレンズ装着者
コンタクトレンズを仕事中などに長時間使用する方などに多いようです。そしてコンタクトレンズの種類にも関係があるようで、ハードレンズよりもソフトレンズを使用されている方のほうがドライアイになりやすいのだそうです。
VDT(Visual Display Terminals)
聞きなれない言葉ですが、要するに長時間のパソコン作業などでディスプレイを見続ける仕事をされている方などに多いようです。また、現代人にとって、切っても切れない関係となったスマートフォンや携帯電話。これらの便利なアイテムも、最近では使い過ぎが原因で「ドライアイ」になる方が増えているんだそうです。
冷暖房などの空調
エアコンなどの吹き出し口の近くや真下に長時間いることにより、目が乾燥し発症するそうです。
季節
ドライアイを発症しやすい季節といえば、やはり空気が乾燥する「冬」が一番多いようです。

その他にも「喫煙される方」、「血圧を下げる薬やある種の向精神薬や抗がん剤を服用されている方」、「シェーグレン症候群という自己免疫性疾患という病気の方」などもこのドライアイを発症するリスクが高いということです。
また、これらドライアイになる要因は一つだけとは限らず、複合的にリスクを抱えることにより発症する確率が高まると考えられているようです。

ドライアイの症状をチェックしよう!!

続いて、ご自分がドライアイかどうかを簡単にできるチェック項目を書き出してみました。
もしかしてドライアイかもしれない!?なんて思われている方は、是非、一度チェックしてみて下さい!!

  • 目が疲れる
  • 目が乾いた感じがする
  • ものがかすんで見える
  • 目に不快感がある
  • 目が痛い
  • 目が赤い
  • 目が重たい感じがする
  • 涙が出る
  • 目がかゆい
  • 光を見るとまぶしい
  • 目がゴロゴロする
  • めやにがでる

このチェック項目のうち5項目以上当てはまった方、もしくは、「10秒間まばたきを我慢することができない方」はドライアイの可能性があるのだそうです。特に午後や夕方になると目の調子が悪くなるという方は可能性が大きいそうです。
私の場合、7項目も当てはまってしまいました。また、まばたきを我慢するのもせいぜい5~6秒間くらいがやっとで、すぐに目がしみるような感じになってしまいました。やはりドライアイということですかね!?

ドライアイの診断法

私が受けたドライアイの検査法

次に、私が眼科医院で受けたドライアイの検査についてお話しします。
細長い濾紙(ろし)のようなものを下のまぶたの内側に入れ、そのまま数分間放置されました。数分後、先生がその濾紙を取り外すと、その紙には定規のメモリのようなものが書かれており、涙でしみた部分がどのメモリまで来たかを読み取っていらっしゃいました。これは、「シルマー試験」という検査法らしく、ドライアイの検査法としては一般的に行われているものだそうです。この検査法ですとドライアイの方の場合、涙の量が少ないため、当然、正常な方よりもメモリが下の方になってしまうのだそうです。そしてもう一つ別の検査も受けました。なにやら黄色い目薬を点眼され、その後特殊な顕微鏡を使って先生が私の目を覗き込んだのです。この検査は目の表面の状態を直接顕微鏡で調べる検査法らしく、表面に傷があるとその部分が染まってみえるため傷が分かるのだそうです。この目薬はフルオレセインという薬品らしく、その黄色い目薬を点眼して行う涙の安定性を調べる検査法もあるらしいのです。この検査法は「涙液層破壊時間(BUT)検査」と呼ばれる検査だそうで、まばたきをしない状態で目を開いたまま我慢し、涙の層がどのくらいの時間かけて乱れてゆくかを調べる検査法だそうです。
いずれの検査法も、痛みなどを伴う検査ではないようなので、安心して受けられる検査ですね。

そして次にお話しするのは、今回私が受けたドライアイの治療法についてのお話です。
眼科医院でいただいた処方箋を調剤薬局へ持って行き、そこで頂いたお薬はすべて目薬でした。
症状が比較的軽い場合、人工涙液という涙の成分が入った目薬や、保湿成分の入ったヒアルロン酸、粘液や水分の分泌を促進する目薬(ジクアホソルナトリウムやレパミピド)などが出されるようです。

他にもあるドライアイの治療法

また、今回私が受けたわけではありませんが、治療法は点眼薬をさす以外にもあるようです。
涙の出口となる部分、目の内側にある「涙点(るいてん)」に小さなプラグのようなものを差し込み、涙が流れ出ていくのを防ぐ治療法があるそうです。この方法は「涙点プラグ」と言われる方法だそうでして、最近では健康保険が適用されるようになったため、比較的安い費用で受けられるようになったとのことです。
また、ほかにも「保護メガネ」という、目の周囲の皮膚に密着したメガネをかけ、涙の蒸発を防ぎ目を乾燥から守る方法もあるとのことです。

ドライアイの予防法や気を付けたいことは?

ドライアイの予防法は?

ドライアイを予防するには日頃の生活を意識的に変えていくことが必要なようです。
長時間パソコンを使って仕事をする人は、まばたきの回数を意識的に増やしたり、あるいは、パソコンの前から一定時間離れ別の仕事をしたり、休憩をとったりすることで涙の乾燥が減り、ドライアイを大分予防できるようです。また、エアコンなどの空調機のそばや真下など、直接風があたるところをなるべく避けた環境作りも大切なようです。そしてコンタクトレンズを使われている方は、その使用頻度を減らしたり、あるいは、メガネに変えるのも一案かも知れませんね。ちなみに私の場合、10年前に「レーシック」という目の表面の角膜にレーザーをあて視力を矯正する手術を受けたため、今ではコンタクトレンズやメガネさえもいらなくなり、それと同時にドライアイの症状もかなり改善されました。
また、市販の点眼薬はその時に爽快感を与え、目の充血も抑えられますが、あまりにも使用頻度が多いと今度は逆に症状を悪化させる恐れもあるようです。私も昔、一日に5回も6回も充血をとる目薬をさしていた時期がありましたが、その頃は確かにかえって充血してしまったという経験があります。

まとめ

慢性的な目の疲れや充血、不快感などといった症状が現れ、日常生活に支障をきたすことがあるドライアイ。
現代人にとって、今や仕事や生活で欠かせなくなったスマートフォンやパソコン、そして、一年中快適な温度で過ごせるエアコンなども、使い過ぎが原因で思わぬ病気になってしまうものですね。ドライアイは、失明などの重篤な状態にこそなる頻度は少ないようですが、日常生活を快適に過ごすためにも、もし、ドライアイの症状に心当たりがあるようでしたら一度眼科を受診してみてはいかがでしょうか。